エコナ
業績がよいという花王の「エコナ」という油をご存知だろうか。最初にこのアイディアを読んだときには「へぇ〜」と感心した。
通常の油の構造は次のようになっている。
|--- -----------
|--- -----------
|--- -----------
左側の三つは繋がっている。この部分をグリセリン、左の三つの鎖を脂肪酸と呼ぶ。つまり、中性脂肪は、ひとつのグリセリンにみっつの脂肪酸が結合した物質である。
エコナの構造式は下のようになる。
|--- -----------
|--- -----------
グリセリンの代わりに、二価のジアシルグリセロールが使用されている。
これのどこが凄いのか。脂肪は、吸収されるときに膵臓から分泌されるリパーゼによって、脂肪酸とグリセリンに分解される。このリパーゼの分解酵素の阻害剤が肥満の治療薬として海外では使用されている。そして腸管で吸収され、肝臓で再度脂肪に合成されることになっている。ところが、エコナでは、グリセリンがないために、この再合成が生じない。なので、カロリーにはなるが、中性脂肪の上昇や、肥満を来し難いということになる。
以前から興味があったエコナ、通販で購入してみた。12本入りだが、ひとにあげるとかいろいろ処分の方法はあるだろうと思っていたのだが・・・
どうして値段が安かったのか、到着してみて理由がわかった。モノはたしかにエコナなのだが、そのポリ容器に
賞味期限 2006.3と書いてあったのだった・・・
ようは、デパートや小売店で賞味期限が切迫した品物が、こういうかたちでネットを介して流通しているのだった。
スイスの山村氏とおなじく、筆者も賞味期限はあまり気にしない。おそらく、この賞味期限は、エコナの品質保持という観点から少々厳しめに設定してあることはあきらかなので、おそらく一、二年は置いてもだいじょうぶだろう。
しかし、少々気分がよくないこともたしかである(せっかく健康食品を謳っているのに・・)。
教訓:安いものには訳がある
ネット販売にはとくに注意しましょう。古書とおなじ感覚で買ってしまったのはまずかった。。。