
皆様へ。できればこの記事に対しても、ご意見を頂ければ幸いです。
産経新聞より。
国民が軍隊(自衛隊)に関心を向けることは、決してよいことではない。高橋和巳が「人が健康を気にするのは、体のどこかが病んでいる時であるように、政治が気になるとは、政治が病んでいる時である」という言辞を吐いているが、まさしくそれが当てはまるのではないか。つまり、安全でない気がするから自衛隊が気になるのであろう。
筆者はこの記事を見て、改めて自分自身の意識と、国民・・なのだろうなぁ・・の意識のずれに気づき愕然としてしまう。
筆者の認識は、
・北朝鮮軍が日本海を越えて日本へ攻めてくることはありえない。あるとすれば、ミサイルの首都直撃だが、現在のミサイル防衛システムでは迎撃率は極めて低い(米軍のパトリオット改良型でも公称30%くらい、実際にはもっと低いだろう)。よって、ミサイルが飛んできたら諦めるしかない。自衛隊は意味がない。
・テロ云々は自衛とは何の関係もない。テロの定義はいろいろあるが、「軍事的に劣勢な勢力が、非合法的手段を用いてある要求を優勢側に突きつけること」とでもしておくと、軍隊(自衛隊)がテロの抑止にならないことはあきらか。テロの防止は政治的手段によるものしかありえないし、ましてや「イスラーム原理主義の自爆攻撃」はテロと言えるかどうかかなり怪しい(筆者は言えないと認識している)。
・憲法第九条に関しては、筆者は歴史的にはこれは間違いなく「押しつけ」であると思うし、この理念が守られてきたとするリベラル派の主張は端的に間違いだと思う。逆に日米安保が日本の安全保障に寄与しているという保守派の議論も誤りであろう。安保は日本を非武装化したアメリカの戦略の誤りを訂正するものであったし、また極東の軍事プレゼンスの一環だからである。冷戦終結以前は「役立っていた」という議論はあるかもしれないが、現在「役立っている」「安保体制を支持する」が75%という数字は、どこから来たものか。
なぜ誤りかという詳細な議論はまた別のところでする必要があろうが、安保を容認するのが国民の四分の三を占めるとは、日本の国民性もここまで脆弱化したか、の意を禁じ得ない。
日本の取るべき道は二つ、憲法第九条を堅持し(加藤典洋氏その他が主張しているように、必要があれば改めて「選び直し」て、日本国民の選択であることをはっきりさせた上で)自ら「非武装化」し、外交努力(世界の和平仲介や、国連への物的・人的資源の提供、NPOへの積極的支援など)によって平和を維持する努力をするか、あるいは改憲して、自衛隊を軍隊へ昇格し、自衛力の行使を認めるか、どちらかである。いずれの選択肢を取るにしても、米軍には出ていってもらわねばならない。
本当に、国民の大部分には、そんな自明のことがわからないのだろうか?????
昨日の読了
スウィフト「ガリバー旅行記」中野好夫訳 新潮文庫 S
網野善彦「『忘れられた日本人』を読む」岩波文庫 B
名前はよく知られていても、実際に読んだことがない方は多いと思うが、筆者もそのうちの一人であった。小説としても一級、「風刺」の点については完全には理解できないが、最後の有名な章(「ヤフー」が出てくる章だ)は秀逸。やはり、生きているうちに一度は読むべきだろう。
宮本常一氏の「忘れられた日本人」(岩波文庫)、これも日本人の必読書のひとつであろう。つよく一読をお勧めしておく。
>山村さん
>書かれている意見、はっきりJaとも言い難い
あーじゃあこう考えてください(というか、あとでこう書こうと思った)。
「問題なのは、安保が存在するかどうか、というより、自国に他国の軍隊が堂々と駐留し、しかも治外法権状態でやりたい放題(沖縄などでは水面下に出ない事件が多々あるし、基地内部で貴重な歴史的資料がどんどん破壊されている)。イギリスをはじめ(イギリス人の多くはその事実を知らないらしいから)、自国にアメリカ軍が駐留している国は少なくはないが、そういうレベルを超えて、日本を踏み台に朝鮮、ベトナム、イラクなど他国へ出兵(これは防衛とは言えず侵略だろう)している<<現実>>をおかしいと思わないのだろうか?」
ということです。
筆者は、第九条と自衛隊の矛盾よりも、第九条と在日米軍の矛盾のほうが問題と考えています。第九条第2項を「自衛権の放棄」と取るかどうかの問題は別としても、自衛隊という世界有数の軍隊を持ちながら、なおかつ米軍の大量駐留を60年も放置している、これは第九条および憲法前文の理念に明らかに矛盾します。そんなに米軍にいて欲しければ、政府のいうように、「アメリカから要請があれば、自衛隊も海外で武力を行使してよい」と改憲すべきです。
あっ、国民はそれを望んでいるのか・・・・・名実共に独立国であることを放棄する、と。。。。。
安保自体どうこう言うよりも、筆者は米軍の大量長期駐留を問題にしています。それは、常識的に考えて、おかしいと思わない方がおかしい。
リンクは直しときました。
>日本にだけいると、米軍の駐留自体は、何か当然で仕方ないことのような気がしてしまうんだよね、ふつう
そう、その「当然」と思う感覚が、「常識破壊されてません?」と言いたくなる原因なんですよね。
コメント (2)
「記事」って?
それはともかく、書かれている意見、はっきりJaとも言い難いものがあるね。
疲れてるんで、また書くよ...。
投稿者: michiaki01 | 2006年05月01日 05:26
日時: 2006年05月01日 05:26
これは、国外にいると、他の人たちからも言われるのだけれど、日本にだけいると、米軍の駐留自体は、何か当然で仕方ないことのような気がしてしまうんだよね、ふつう...。(続く)
投稿者: michiaki01 | 2006年05月04日 00:25
日時: 2006年05月04日 00:25