中川とか武部とかが、ここぞとばかりアメリカの悪口を言っているのは非常に聞き苦しい。農政「だけ」は何を言ってもいい、と思っているようだが、ちょっと違うんじゃないの? 特に武部・・「日本人の食に対する繊細な気持ちを、アメリカ人はまるでわかっていない」だそうだ。
そんなに日本人の「誇り」を大事にしたいのなら、まず西鋭夫氏の本でも読んで、第九条を改正してアメリカの基地撤廃、自主防衛を目指すのが政治家としては筋だろう。支持はしないけれども。
昨日の購入
エヴァンズ・プリチャード「ヌアー族」平凡社ライブラリー
「夏目漱石全集(2)」
「太宰治全集(3)」
モーム「かみそりの刃(上)(下)」以上ちくま文庫
庄野潤三「絵合せ」
大庭みな子「啼く鳥の」
大岡昇平「中原中也」
吉田健一「ヨオロッパの人間」
ゲーテ「親和力」 柴田翔訳
ナボコフ「セバスチャン・ナイトの真実の生涯」 富士川義之訳 以上講談社文芸文庫
文文庫という文庫専門の古本屋さんを発見。一括注文した。「ヌアー族」と「かみそりの刃」を探している際に発見。こういう「日本の古本屋」に登録していない本屋さんには、いろいろと掘り出し物があるのであった。値段も安いし。
昨日の読了
西鋭夫「國破れてマッカーサー」中央公論新社 B
西氏は、あまり知られていない、戦後占領期の研究者である。この時期を研究する歴史家は、当然ながら明確な政治的姿勢を打ち出しているひとがおおい。竹前栄治氏や吉田裕氏は左、五十旗頭真氏は右寄りの中道、そしてこの西氏は明確な右である。右と言っても今の自民党のように「ねじれた」右ではなく、米国に対する是々非々を明らかにして、占領政策によってアメリカに押しつけられたご都合主義による政策を排除しろ、と訴えている。本書は、日本人としてはじめて1975年に公開された1945年のアメリカの外交文書にアクセスし、それをもとに手がけた研究を基に執筆されている。しかし、読んでみると、ほぼその論点は他の論者によってカバーされてしまっている印象を受ける。よって、悪い本では決してないのだが、「敗北を抱きしめて」とどちらを推すか、と言われたら前者になってしまう。
さて、激しい競り合いの末、ようやく五十旗頭真氏の大作「米国の日本占領政策」(中央公論新社)をゲットしたのだが、まだ読まずに本棚にしまってある。おそらく、同著者による、読売新聞社の「20世紀の日本 占領期」や、中央公論の「日本の近代6 戦争・占領・講和」と大差ない内容だとは思うのだが、この分野の第一人者の代表作ということで、きちんと読んでみたいと思っている。