「スピッツ、220万枚売り上げたベスト廃盤」だそうだ。
ファンには大変もうしわけないが、筆者はこのグループをほとんどまったく評価していない。だから、このグループのアルバムを購入する方にも厳しい評価を与えてしまう。どうしてか。
それは、レトロとかリバイバルというものに非常に抵抗を感ずるからだ。もちろん、たとえば昨今のロックバンドがビートルズ、ストーンズ、ディラン等がすでに達成した音楽性を知らない、踏まえていない、という伝統の軽視もイヤだが(新しいものをやるなら過去は越えるべきだ)、新しいものが作れないから今の人間が知らない古いものをもう一度引っ張り出してくるという発想にもそれ以上の抵抗を感ずる。
筆者には彼らの音楽は滅びたフォークの亡霊にしか聴こえない。いまさら墓から掘り出してどうするのだろう、という思いを禁じえないのだ。それならば当時の色褪せた「名盤」を懐かしむほうがよくはないだろうか?