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もう西洋崇拝はやめてほしい

 東京は厳寒だった。一日家に籠って何となく過ごす。賀状が何通か来ているが、頂いた方々申し訳ないです。今年も一通も書いていません。不義理ですね。

昨日の購入 なし

 ebookoffは三日までお休み。

昨日の読了
 佐伯啓思「「アメリカニズム」の終焉」TBSブリタニカ A
 斎藤純一「思考のフロンティア 自由」岩波書店 B
 仲正昌樹「「不自由」論」ちくま新書 B

 続編の「「帝国」アメリカを解剖する」も素晴らしいが、この本もすばらしい。アメリカにおける「アメリカニズム」は終わりを迎えているが、その思想は全世界に広がって戻れない道を開いてしまった、という考察。現代の世界についての刺激的な論考。
 「自由」のほうは、例によってすくないページ数でよくまとめたとおもうが、この手の題材に必ず登場するのはアレントやフロムといったユダヤ系の思想家にしても、アイザイア・バーリンの「自由論」にしても、ナチスの全体主義への批判的考察からはじまっているのが定番。最大の不満は、どうして日本の軍国主義下における自由の抑圧を題材にして、戦後日本における「自由」思想の変遷と、現代日本の「自由」について考察をおこなわないのだろう、ということ。何も、ナチスドイツだけが自由を抑圧したわけではないのに、日本人のオリジナルな考察がないのはやはり変だ。
 仲正氏の本はたいへん面白い。しかし、よく読んでみると、全体にまとまりを欠く。各議論の面白さに比べて、一冊の本としての主張がみえにくいのである。よくもわるくもポストモダン的といえよう。また同様に、日本人の著書の引用は、独自な思想の提起というより、誰かの受け売りまたは応用がほとんどだ。日本人の学者は「誰々研究家」ではなく、自分独自の論考を書き続けて名を挙げることはできないのだろうか。これは大学の慣行にも問題があるのだろう。

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2006年01月02日 07:31に投稿されたエントリーのページです。

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