
例によって、全然異なることを一緒の記事にするのも、どうかと思うが・・・
本日聴いていたBBCのPodcastより。中国の話。このところ、EU統一歴史教科書とか、近隣諸国の間で、共通の歴史認識を持つことの重要性とそのむずかしさに関する報道がいくつかあった。中国では、「天安門事件」は起きなかった、ということになっているらしい。教育の現場やマスメディアで一切のこれに関する言動を禁止しているだけではなく、スゴイと思うのは、.cnのIP addressからアクセスする場合に、(テクニカルにどうやっているのかはわからないが)「天安門事件」に関するサイトには、一切アクセスが不能になるように統制をかけているという話である。なので、今の中国人の学生には、かなりの割合でこの事件のことを知らないひとがいるという・・・
これに比べれば、某国首相の、従軍慰安婦に関する発言は、そもそも発言があったという時点で、事件の存在については認めているわけで、中国のようにある事件が抹殺されてしまうことに比べれば、かわいいものだと思うのであった。経済成長に伴って、外国と行き来をする人々も増えてくる中、いつまで民主化の要求を封じ込めることができるのだろうか?
昨日の読了
中江篤介「三酔人経綸問答」岩波文庫 S
兆民中江篤介の代表作。以前から存在は知っていたし、内容はあちこちの書籍で紹介されてはいるので、だいたい知ってはいたものの、あらためて実物(訳だけど)を読んでみて、兆民の歴史認識の正しさと広さ、国防と民主主義についての透徹した見解に、とても驚嘆した。解説で桑原武夫が述べている通り、この議論の射程は現代にも及んでいるといっていいだろう。
立憲君主制を排し、カントの絶対平和論にも言及しながら、民主制の導入と軍備の全廃を説く洋学紳士、富国強兵論・帝国主義政策を主張する豪傑君(しかし改革の必要も彼は認めている)、そして当時としては極めて穏健な、立憲君主制の確立と専守防衛に徹するべきだとする、漸進的な政策を支持する南海先生、と、自らの意見の一部をそれぞれの登場人物に託しながら(でも文章のウェイトは洋学紳士にあるように感じられる)説いた本書は、日本人として必読の書籍のひとつにあげられるように、筆者には思われた。
ポー助さん
>微妙に靖国を参拝する会の文字が、エキゾチック
これがですねえ、ある日、再び白塗りが剥がされて、元の文字がくっきり浮かび上がってました。
コメント (1)
微妙に靖国を参拝する会の文字が、エキゾチックですね。
投稿者: ポー助 | 2007年03月19日 00:27
日時: 2007年03月19日 00:27