
意外に早く復旧できた。
筆者が幼いころの話。
どうしてそんなものを読んだのかそのきっかけは覚えていないが(たぶんサンプルとして投函されたものか?)「公明新聞」を小学生の筆者は読んで、
「なんと公明党はいい政党なんだ!!」
という感想を漏らしたところ、両親(たぶん父親だと思う)がぼそっと
「一つの政党の意見だけみてもだめなんだ」
みたいなことを言ったので、幼い筆者はそれを疑問に感じたのであった。
筆者が中学生(くらいだったとおもう)の時、次に読んだ政党紙は「赤旗」であった。なぜよりによって「公明新聞」(ことわっておくが「聖教新聞」ではなかった。筆者はずっと「聖教新聞」のことをキリスト教の新聞だと思っていたのである)と「赤旗」だったのか、今から思うと何か仕組まれていたような気もしないではない。
さて、ずっとオトナになった筆者は、「赤旗」を読んで、
「福祉福祉というけれど、財源はどうするの? 減税すると言ったって、足りない出費はどうするの? 必要のない(軍事費とか)予算を削るといっても、それで生計を立てている人間の失業対策はどうするの?」
と、ずっと批判的に読むようになっていた。
おもうに、小学生に各政党の機関紙を読ませるのは、とてもよいトレーニングになると思うのだ。何のトレーニング? それはまた次に書くことにしよう。
昨日の読了
伊藤整「典子の生き方」新潮文庫 B
椎名麟三「自由の彼方で」講談社文芸文庫 B
そう言えば、豊下楢彦「集団的自衛権とは何か」について、何もコメントしていなかった。この本の前半は、主に集団的自衛権を巡る日本の、そして世界の歴史的な学説や政府見解などについて簡潔にまとめてある。後半は現状の分析と提言である。同じ著者の「安保条約の成立」にも言えることだが、いい意味で新書らしい。まとまりと読みやすさに優れている。また、著者は比較的リベラルな立場に立っているが、提言もリアリスティックだ。安倍内閣の「憲法改正・集団的自衛権行使の許容」が、いかに非現実的で、歴史的な沿革を踏まえていないのかがよくわかる。安倍の政策は、あの偉大なる?祖父の岸信介の立場よりも対米従属、世界平和の推進という意味で、さらに後退しているのだ。これで美しい国とはふざけたスローガンだろう。
伊藤整の「典子の生き方」は、たぶん彼の作品の中でもっとも美しい作品だ。ある意味個性がないとも言えよう。しかし、少女がオトナになっていくその一瞬の儚い美を捉えた作品として、何回読んでも清冽な感動を覚える。そういうことを書くということは、筆者も年を取ったのだろう。女性の立場からみて、この小説はどうなんだろう(あくまで男性の視点?)ということは知りたい気がする。
椎名麟三のこの自伝的要素もある小説、戦後まもなくは野間宏と並んで熱狂的に受け入れられたという。今ではそれを想像するのすら難しいが、この暗さこそが受け入れられる時代であったのだろう。本作を読んだだけでは椎名作品の魅力が何かということを理解するためには、不十分であるように思われる。是非他の作品も読んで見たいところだ。