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ミドリ岩&大岩

 西上州へは現在三本の鉄道が通じている。北の吾妻郡には吾妻線が、中央部の安中市は碓氷峠の手前まで(かつては軽井沢まで通じていた)信越本線が、そして南部には上信電鉄が走っている。上信電鉄は、近代日本の紡績業に名を残した富岡を経て、ねぎとこんにゃくで知られる下仁田で終点となる。下仁田からはほぼ真西に向かって国道254号線が、そして南西には南牧川沿いに県道が延びている。

 下仁田は各種登山の基地である。特異な岩峰を多数有する妙義山や航空母艦様の荒船山などが下仁田からアプローチ可能である。先ほど述べた県道を南下すれば下仁田町から南牧村に入り、ここには妙義山を彷彿とさせるような、尖った岩峰を多数みることができる。それらの代表的なものが、ミドリ岩と大岩だ。ここにアプローチするには、県道を村役場からかなり入った、勧能集落に到達する必要がある。勧能ー下仁田間には、後で触れるように南牧村が地元のタクシー会社と提携して、乗合バス路線を運営している。しかし、朝の登山に適した時間には、このバスはない。下仁田駅からタクシーを調達することになるが、下仁田駅前には平和タクシーという会社の営業所があって、ここから拾うことが出来る。しかし、土日などは、あらかじめ予約をしておくのが得策なようだ。

 ここから約四十五分、5,000円ほどで勧能集落からさらに奥に入った、三段の滝入口へ着くことができる。ここは村が整備した遊歩道があり、三十分の歩行で西上州随一の滝を見学することが出来る。

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 ここから川の左岸(右側)にある登山道へ進む。ちょっとわかりにくいがどうということもなく、しばらく進むと二子岩への分岐部に着く。ここに指導標あり。

 かなりの急登だが、しばらくすると沢沿いに進むようになり、傾斜はやわらぐ。地図上では左側の尾根に取りつくようになっているから、そのつもりで注意して進むと、「三段の滝<-->ミドリ岩」の標識。筆者はどうもこういう標識類に惑わされることがおおい。こんかいも、標識の左側に明瞭に延びている道を見落として、標識が示している(ように見える)直進するルートを取った。道は不明瞭だが識別可能で、尾根へほぼ一直線に登る急登である。こんな急な道は先日の大室山以来である。ここを下りに使うとたいへんだろうな〜(この時点では別のルートで下山するつもりだった)と思いつつ進んでゆくと、尾根に出て、道は急に明瞭となる。しばらく痩せた尾根を進むと木々沿いにミドリ岩が見えてくる。

 そのまま尾根を進み、ミドリ岩=大岩分岐でミドリ岩側に進む。南側から岩に登るのだが、最初はロープなしには登れないほどの垂直な絶壁である。ホールドもあまりなく、腐りかけたロープ(あとどのくらい持つのだろうか・・・)を頼りに何とか登り着く。

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 あとで見るとロープの基部は半分枯れた木の枝であって、ぞっとするような状態である。しばらくして再度の岩場。ここも頼りないロープが数本掛けてあって、さすがに全部切れることはなさそうだ。ちょっと安心してロープに体重を託し、進む。ほどなく頂上。南牧村が一望できる好展望だ。

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 大岩=ミドリ岩分岐まで戻り、こんどは東に直進。途中で小ピークに出る。ここからはミドリ岩、大岩の両方が望見できる。

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その小ピークからほぼ尾根を忠実に辿ると岩場に出る。ここには鎖もロープもないが、手がかり・足がかりは豊富で、慎重に足を運べばまず転落の可能性はなさそうだ。ここを登り切ると大岩の頂上だ。

 ここからは東へさらに尾根を伝うバリエーションルートで下山するつもりでいた。尾根はよく踏まれていて、途中のピークまでは迷うところはない。ここから南側に斜面に踏み跡があるが、方向が違うため(ルートは東側から北側の大岩基部へ回り込むはず)そちらには行かず、さらに尾根を東(正確には東南)へ進んだ。そこから下りとなるが、すごく古いテープなどは巻かれているものの、下行路を発見できず、あえなく敗退。大岩まで戻る。そこからまた来た道を戻って帰路、と思っていたら、どうやら登路とちがうルートを下ってゆく。しばらくすると「ミドリ岩<==>三段の滝」の標識まで来て、登路をまちがえていた(登れたには登れたが)ことに気付く。

 14:40発の勧能発の下仁田行き乗合バスに乗って戻ったが、この「乗合バス」、実態はマイクロバスであった。全部で十人ちょっとした乗れない、かわいいバスである。土日、大量の登山客が発生したら、対応できそうにない。土日は大型バスが走るのだろうか? 道の広さを考えると、それは無理そうで、マイクロバスはとても現実的な選択肢だから、それほど登山者は多くないのかもしれない。このバスといい、上信電鉄といい、なかなか風情ある乗り物で、充実した山旅を楽しむことができた。


 でも、出費は痛いな・・・東京=高崎の新幹線が往復10,000円、高崎=下仁田往復2,000円、下仁田=勧能がタクシーで5,000円、帰りの乗合バスが500円。もう当分西上州には来れまい。やっぱり、丹沢が一番安いな・・・(sigh)

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2008年06月14日 14:35に投稿されたエントリーのページです。

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