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腹立たしい報道

 もう、何というか、報道をみているとNHKほか各社の偏向ぶりや、報道内容のお粗末さにストレスを感ずることしきりである。

 まずは、トムラウシ・美瑛岳における遭難事故の件。筆者がちょうど二週間前に行った、同じコースである。問題点を簡単に列記しておこう。

・低気圧が来ているのに登山を強行した点。ヒサゴ沼の避難小屋に停滞していれば、事故はなかったろう。
・そもそもツアーで行った点。ツアーで登るコースではない。エスケープルートもない。
・装備が不十分ではなかっただろうか。筆者は、2000mの冬山にも登山可能なウェアを持参した。同じ状況でビバークしても、凍死しないだけの装備は持っていったつもりだ。北海道の2000m級を甘く見たのではないだろうか。
・美瑛岳に登ったツアーでは、オプタテシケ山への縦走コースで、「三川台」を宿泊予定地としていた。ここは国立公園内で、キャンプ指定地以外で緊急時以外のテント泊は違法である。なぜこの点に報道は触れないのだろうか。ツアーなら許されるのだろうか。キャンプ指定地が離れて存在しているために、このコースは困難なのである。

 十分な準備をしたうえでも、熊に遭遇したり、雷に遭ったりして命を落とすケースは、当然存在する。それは山に登る以上当然のリスクである。しかし、装備や計画が不十分で命を落とすなど、あってはならないことだ。筆者はもともとツアー登山には批判的であるが、こんかいのケースでも、自力で計画を立てていれば、このようなことにはならなかったのではないか。筆者が一ノ倉沢へ登れないように、山は登山者を選んでいるのだ。それに見合う技量がなければ登ってはならない、それは当たり前のことではないだろうか?


 「凶悪犯罪の時効撤廃」例によって、NHKは犯罪被害者の遺族のコメントしか報道しないし、「街の声」も時効廃止賛成のものしか放映しない。「反対」のものは、「警察の負担が増えすぎちゃうでしょ」とまったく的外れの理由のものだ。
 もし時効廃止を認めるなら、当然「死刑廃止」が最低限の条件である。日弁連の弁護士がコメントしていたように、事件から月日が経てば経つほど、被疑者にとって無罪の証明はむずかしくなり、冤罪は増加する。足利事件の教訓を、ほとんどの国民は理解していないのだろうか?

>人災の面が大きい

たしかにツアー企画会社の責任は大きく、登山を強行するという選択をしていなければ助かった可能性が高いと思います。でも、指摘したいのはそのことではありません。

ひとつは、そもそも「ツアー」という形態じたいに、このような事故を孕む危険性が最初から内包されている、ということ。つまり、(これは個人旅行でもあるけれど)「日程を守りたい」という誘惑が働くうえに、最も体力が弱い参加者に合わせて慎重な行動を取った場合、ほかの参加者がクレームをつける可能性が高い、ということ。これは、サークルなどの知りあいによる集団ではなくて、「商用のツアー」だから起きる問題です。カネを払っている以上、目的地に行かせろ、というある意味当然の要求です。

もうひとつは、ツアーに参加した場合、安全性の担保は100%ツアー会社に責任があって、参加した登山者個人の自己責任の要素はゼロなのか、ということ。筆者には、それが当然の期待、であるようには思えません。登山のような危険を伴なうスポーツにおいて、事前の情報収集(地図読みも含む)、非常食や防寒着の持参といった遭難時の備えは、各自当然行うものだと考えるからです。それを、結果的に亡くなってしまったからすべてツアー会社が悪い、とするのは、「病院にかかっているのだから死亡するのはおかしい」と病院を責める行為に通ずるものがあるようにも思えます。適切な比喩ではないですけど。

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コメント (1)

大川:

今回の遭難、人災の面が大きいと思う。それゆえ、なくなった人たちは本当に気の毒。
最後はバラバラになったようで、これは大量遭難のひとつの典型だろう。駒ケ岳の遭難を思い出した。

「被害者の気の済むように厳罰化しよう」に続いて、「被害者の気の済むように時効をなくそう」大合唱が始まったようで、こまったものだ。

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2009年07月17日 21:47に投稿されたエントリーのページです。

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