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   <title>よむ・きく・あるく</title>
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   <subtitle>筆者の陳腐さについてだらだらと述べるblogです</subtitle>
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   <title>オリンピック(3)</title>
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   <published>2010-03-02T14:45:00Z</published>
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      　もちろん筆者はあまりまじめに見ていないが、開幕式と閉幕式では、カナダの先住民（の格好をした人？）を多数動員していたようである。これは、十年以上前ならばあまり考えられなかったことで、1992年のリゴベルタ・メンチュウのノーベル賞受賞や、オーストラリアにおける労働党政権時代の、アボリジニによる土地返還請求の是認などの、先住民尊重の機運がポリティカリー・コレクトとなっていることの反映であろうと思われる。

　しかし、それでいいのか。これは、武田泰淳がすでにあの評判のわるい（筆者は泰淳の最高傑作と考えるが）「森と湖のまつり」で指摘しているような、難しい問題を孕んでいるように思われる。

　たとえば、「スポーツへの資本主義の浸透」と同じような、「先住民文化の商品化」という古典的な問題である。そもそも、先住民の衣装・舞踊を「鑑賞」しているわれわれの意識のなかには、少なからずエキゾシズムが入り込んでいるであろうことは否定できまい。そしてそのエキゾシズムに応えるかたちで先住民文化が商品化され、われわれの前に提示される。これを、先住民文化の尊重とはとても言えるまい。

　さらに、日本における先住民問題を、どれだけの日本人が理解しているだろうか？　1997年まで、「土人」という文字の入る法律が施行されていたことや、二風谷ダム・平取ダム問題などについて、どのくらい知られているのだろうか。また、先住民問題とは微妙に異なるが、これも幾重に複雑に屈折した側面を孕んでいる沖縄の現状は、どうだろうか。

　そういった問題に対して、関心がなかったひとたちの眼が向くようになるのであれば、あの作り物めいたエグジビションにも何らかの意味があるというものだろう。
      
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   <title>オリンピック(2)</title>
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   <published>2010-02-28T14:42:00Z</published>
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   <summary>　オリンピック、特に冬季のそれが「ブルジョアの祭典」であることは前にもどこかで書...</summary>
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      　オリンピック、特に冬季のそれが「ブルジョアの祭典」であることは前にもどこかで書いたことがあるが、いわゆる国別メダル数を見ると、大ざっぱにその数が国力（経済力）に比例していることが見て取れる。中国や韓国がメダルを量産しているところをみると、国内でウィンタースポーツができるかどうかは、あまりメダル数に関係はしていないようだ。もちろん、韓国も中国も、自国内でできる施設はあるのだろうが。

　となると、次にオリンピックに進出してきそうな国は、人口と経済力から言ってインドとブラジルの二国であるが、可能性はあるだろうか。あまりないような気がする。というのは、両国とも、国内向けにナショナリズムを宣伝する必要はある（と言い切ってしまうと、インドではヒンドゥー・ナショナリズムという厄介な問題を抱えているし、ブラジルでは先住民問題がまだ現実のものとしてあるから、あまりに単純化しすぎてはいるが）けれども、韓国や中国のようにメダル数で国際的なプレゼンスを誇る必要があまりなさげだからである。それは国家の体質が違うということに尽きる。インドはそれよりも軍事的に優位を誇示できればいいということなのであろう。

　見ていて思ったのは、各選手がそれぞれ努力を積み重ねて来ていることとは別のこととして、「日本、どこまでオリンピックに付き合うの？」ということだ。例えば、キム・ヨナと浅田真央の間には、少々のミスでひっくり返らないような大差がついているように思えたけれども、それは選手の力量だけでなく、チームとしての力量の差であるとも言えるだろう。要は、国家としてどこまでメダルに金をかけるか、という話にだんだん集約されてきているように見えるのだ。つまりアベベはもうマラソンで金は取れない時代になってきている、ということだ。

　民主党の仕分けでスポーツ助成金が削減されることに選手が異を唱えていたけれど、国際試合に勝利するために国家がどこまでスポーツにつきあうべきなのか？　オリンピックが年々その政治性を強めつつある中（筆者以外の他の日本人は、あまりそういう印象を持たないように見えるのだが）、どこまでオリンピックという政争に付き合っていくのか、考えてもいい時期に来ているのではないだろうか。誰かが「メダルを何個取ろうが何の意味もありません」と言い、それにコンセンサスが得られればいいのだが、メダル競争はそもそも国家（政府）にとって（民主党政権にとってさえ）都合の良いお祭りなのだから、期待できないのが正直なところか。

　でも、そろそろみんな、「オリンピックに付き合うのはばかばかしいからやめよう」と思うようにしませんか？　あれは平和の祭典でもアマチュアの祭典でもなく（プロも出るし）、一種の塹壕戦なのであると。

　それとも、いっそ国威発揚および消費拡大（公共事業だから）のため、消費税を上げてオリンピックにつぎ込むか？
      
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   <title>御坂山塊デビュー</title>
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   <published>2010-02-21T14:35:00Z</published>
   <updated>2010-02-21T14:35:14Z</updated>
   
   <summary>　以前から行こうと思っていた富士五湖を取り囲む山々へ行ってきた。 　登山は河口湖...</summary>
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         <category term="登山" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[　以前から行こうと思っていた富士五湖を取り囲む山々へ行ってきた。

　登山は河口湖と西湖を結ぶ湖北ビューラインの文化堂トンネルからはじまる。ここには登山者のための駐車場があるが、誰もいない。無雪期なら考えられないことだ。ここからこのトンネルが貫いている足和田山〜毛無山の縦走路に出て、南側すなわち毛無山に向かう。樹氷が寒々しい。前回の大沢山のように雑木が進路を邪魔することはないが、吐く息も白々しい。

　トレースがトンネルの反対側から登ってきていたが、途中で消滅してしまう。山仕事のひとのものだったか。この厳冬期にこのような中級山岳へ登るひとはあまりいないのか。南斜面であり、積雪はそれほど多くなかったが、おそらく雪は雨に変わり、朝の冷え込みで雪の下は氷に変わっていた。アイゼンなしでも登れないことはなかったが、付けたほうが楽と判断して8本爪軽アイゼンを付ける。ここの登りは何ということもなく、一時間半ほどで毛無山到着。名前から想像が付くように、展望はよい。

　さてここから十二ヶ岳までの縦走路は破線がついている。冬季に歩くのは危険だろうか？　アイゼンは外さず歩くことにする。地形図通り、小さなアップダウンを繰り返し、一ヶ岳、二ヶ岳と順に名前がついている。下りでやや急な場所もあり、部分的にロープもついているが、どうということもない。慎重に降りてゆく。地形図では、最後の150mの登りの等高線が非常に混んでいる。ここをまっすぐ登山路は通過しているようだが・・・

　十一ヶ岳からの下降が約40m、ここも鎖やロープ頼りの急下降である。のんびり歩いていたためか、後ろから単独行の男性と女性が一人づつ追いついてきたが、彼らもアイゼンの装着がうまくいかなかったりして、再び追い抜いた。彼らも下降には難儀しているようだ。さて・・・

　前には、絶壁が屹立していた。地形図の印象以上だ。ロープや鎖が垂れ下がっているのが見える。このための破線路だったのだ。なるほどね。

　ここはとにかくアイゼンを利かせて登っていくしかない。手がかりは太い木の枝や根以外には、雪に埋もれ凍結している。鎖やロープも埋まっており、剥がしてゆく。さすがに軽アイゼンと言っても、8本爪くらいになれば、このくらいの登攀は難なくできる。前爪もピッケルも必要ない。しかし、他の軽アイゼン組は苦労しているようだ。男性はカジタのアイゼンを装着しているようだったが、6本爪だったのだろうか。

　で、十二ヶ岳。ここも南側の展望は雄大、西湖と河口湖が眼下に見渡せる。遠く山中湖も見える。

　ここからはもう登攀系の道はないと思っていたが、最後50mの下りだけはロープが張ってあった。このロープも切れかけていたり、支点の木が腐りかけていたり、100%信用してよい代物ではなかった。固定ロープを信じてはいけないというのはこの世界の常識ではあるけれど。

　次の金山から右に入り、節刀ヶ岳を目指す。ここは無雪期15分（積雪期でもあまり変わらない）の道のりだから、ぜひ寄っていきたい。ここも富士の展望が良好である。

　ここから金山分岐まで戻り、右の鬼ヶ岳のほうへ向かう。ここはさしたる難所もなく、ほどなく鬼ヶ岳へ到着。ここは360度の大展望。南アルプス・八ヶ岳・奥秩父とすべて見渡せる。素晴らしい。

　ここからは王岳への縦走路は辿らず、西湖畔へ降りる予定である。しかし、赤線ルートは直場集落へ下る道。途中、「絶景」の<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353104&l=1384036">お花畑</a>からルートは右（西）の尾根へ落ちるのだが、ここを直進して<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353035&l=1384038">1334mのピーク</a>を経由して帰るつもりだった。しかし・・・潅木が多いこと多いこと。しかもその半分くらいがバラ。こんなに辛い下りはないという難ルートになってしまった。ここ、登山あるいは下降に使ったという人はいると聞いていたのだが、踏み跡が見当たらない。

　こういう事態になると距離感も何もあったものではない。1334mへの尾根より<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353050&l=1384036">一つ西側の尾根</a>に入ってしまったことに気付き、けもの道を使ってトラバースする。シカやイノシシやらが縦横に走り回っているかんじのところである。で、1334mピークに達した、と自分では思い込んでいたのだが、ここから西側へ尾根が回り込み、前方に20m以上の標高差があるピークが聳えているのを見て、これはおかしい、と思いはじめる。1334mピークより下でこんなに高いピークはないはずだ。1183mピークか？

　ここを直進すると根場集落に近いところへ出てしまいそうだ。ならば、とにかく東へ進んで桑留尾集落にできるだけ近づいておきたい。そう思って、登りにさしかかるよりも手前の平坦な部分から、下に落ちはじめる。でも、おかしい。ここ、全然尾根になってないよ。。。それもそのはず、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353040&l=1384043">ここ</a>の斜面は真っ平ら、尾根が現れるのは250mくらい下った後であるからだ。最後はこの<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353029&l=1384056">尾根</a>に乗り、狙い通り桑留尾集落に下り立った。

　この南尾根、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353010&l=1384050">この部分</a>から1334mピークを経てお花畑に至った場合、バラの潅木群をうまく切り抜けるルートがあるのかどうか、謎である。たしかに、お花畑の中には下へ下る踏み跡はあるのだが、その後は赤テープも踏み跡も見当たらなかったのだが、何かうまい抜け道があるのだろうか。


　例によって写真は<a href="http://picasaweb.google.com/daepodong/100220#">こちら</a>である。まだGPSの解析は終わっていないが、上記が真相であると思われる。]]>
      
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   <title>オリンピック</title>
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   <published>2010-02-17T11:33:12Z</published>
   <updated>2010-02-17T11:35:54Z</updated>
   
   <summary>　もともと筆者は何の興味もないし、特に冬季のそれはブルジョア五輪なのだからなおい...</summary>
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      　もともと筆者は何の興味もないし、特に冬季のそれはブルジョア五輪なのだからなおいっそう興味はないのだが、オリンピックの政治性を如実に表しているのがスケートペアの規定。

「男女の国籍が同じでないと出場資格がない」

　要するに、「国別対抗」であることに、意味があるわけだ。


　ばかばかしい、勝手にやってろ。
      
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   <title>大沢山＆中尾根</title>
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   <published>2010-02-14T04:39:00Z</published>
   <updated>2010-02-14T04:39:41Z</updated>
   
   <summary>　筆者の悪いクセは、山行の直前まで目的地を決めないことだ。このどこが悪いかという...</summary>
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      <![CDATA[　筆者の悪いクセは、山行の直前まで目的地を決めないことだ。このどこが悪いかというと、山域によっては2万5000分の1地形図が手元にない（みつからない）ことがあり、地図読みを十分に行えないことだ。今回の山行も、その悪癖がもろに出てしまった。

　候補地を道志の杓子山、奥秩父の和名倉山、奥多摩のバリエーションコースなど複数挙げていたのだが、結局迷った揚げ句、まだ足を踏み入れたことのない御坂山塊をいちおうの目標とすることとした。アプローチだが、よくない。甲府発富士吉田行きのバスは出発が遅いし、富士吉田あるいは河口湖発のバスは、いずれも富士急の鉄道の時刻と整合性が取れていず（本当に富士急バスという会社には呆れるばかりである。鉄道に合わせて数分バスの出発を遅らせれば、それだけで利用客は確実に増えるのに）、利用不可能である。そこでいったん清八峠に陸路で出て、そこから尾根伝いに御坂山へ至ることを考えた。

　たぶん一番近いのは、宝鉱山行きのバスを使うことであろう。しかし例によって時間がよくない。そこで、中央本線笹子駅からのアプローチを使うことにした。

　地形図をみてみよう。笹子駅から清八峠を目指すには、奥野沢川沿いの車道を、東京電力の変電所まで延々と数キロ歩くことになる。この道を筆者は過去に二度歩いているが、うんざりする道である。もういちど地形図をよくみてみよう。奥野沢川の西側に狩屋野川が流れており、その間に遥か御坂山まで続く尾根がある。この尾根に登れないか調べてみると、例の「静かなる尾根歩き」（新ハイキング社）にこのコースのことが書いてある。どうやら行けそうである。そもそもこの尾根には地形図でわかるように二本の送電線が通過しており、鉄塔のある場所には保守のための管理道があることが多いのだ。

　問題は、どこが取り付きなのかということだが、どうやら<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353612&l=1384839">この神社</a>の近辺らしい。筆者はそれが発見できずに、この<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353606&l=1384837">トンネルを通過したところ</a>から強引に支尾根を上がったところ、尾根道に合流したので、ここより下流にあると想像されるわけである。

　よく整備された道だが、当然先日の雪以来、誰も歩いていない。意外にも結構積もっている。主に植林の道なのだが、しばらく歩いて送電線を越えると雑木が増えてくる。雑木に雪（露？）が付着して凍り、重みで枝が登山道のほうへ垂れ下がり、行く手を塞いでいる。仕方がないのでかき分けかき分け登るが、凍りついた枝はしばしばばきっと折れてしまう。動物通過による自然破壊である。しかしみてみると自然に自重で折れている枝もあり、こんなものなのか。

　次第に傾斜はきつくなる。940mの二本目の鉄塔を越えると眼下に変電所が見えてくるが、このあたりほとんど視界は霧により閉ざされ、深山を遭難しているような気分になってくる。登りがきついと傾斜に足がついてゆかない。地面が凍結してその上に雪が積もり、その雪も凍結しているためである。こんな低山で意外であったが、どうやらアイゼンが必要な雪質である。仕方なく八本爪軽アイゼンを取り出し、装着する。きちんと調整ができていなかったため、うまくフィットしない。二、三回調整をして、ようやくフィットして外れなくなる。

　急いでも仕方がないので休み休みゆっくり登る。もういい加減登ったと思われるところで大沢山。歩きはじめてから三時間半が経過している。積雪期でなく軽装なら二時間くらいで行けるのではないか。

　さて大沢山は<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353508&l=1384706">ここ</a>であるが、予定は清八峠に出ることであった。時間から考えて御坂のほうへ抜けるという計画はむりなことがわかったから、そこから本社ヶ丸へ出てまっすぐ笹子へ戻る道を考えていた。ここでまたコンパスが妙な動きをする。電子コンパスを併用して方角を確かめようとしたら、電子コンパスも壊れているようだ。「大沢山」と書いてある標識の方角が北であるような感じである。地図からするとほぼ真南の尾根を降りればよいことになる。

　さてここが問題なのだが、地形図をよくみると、ピークは1450m標高線の円の中の、左側にあるようにみえる。すると、南側の尾根に入るには、道を引き返して右に折れる分岐を探せばよい。しかし筆者はピークに達するときに左への分岐に気付かず、南東への踏み跡へ入ってしまった。おまけにこの道、すぐに南側へ落ちるから、てっきり南向きの道で間違いないと思ってしまったのだ。何のことはない、事前にもっと早くルートを決めておいて、ちゃんと2万5千分の1を読んでおけば間違えようのないところである。そのあと延々と西へこの道が向かっていることに気付くも（そもそも南尾根なら尾根を下降して100m強歩くと下りが緩くなるからそこで気付くはずだ）、まあいいやと思ってそのまま西へ歩き続けた。結果的にはそのほうが帰りが早く、正解だったのだが。

　でもこの道も、バリエーションルートのはずの登りルートよりも道の状態は悪く（細い尾根道でアップダウンがあり、植林でないから当然のことだ）、雑木のトンネルの中を氷の洗礼を受けながらゆっくり進むしかなかった。ボッコノ頭で、御坂町藤の木への分岐があるが、ここを降りてしまうと何時間もバスを待たなければならないのは目に見えているから、迷わず右の分岐に方向を変える。ここからも痩せ尾根の細かいアップダウンが続くが、下りがいい加減長く続いた後に、不意に摺鉢峠が現れる。ここは御坂町（現笛吹市御坂町）と笹子とを繋ぐ峠である。ここを右に下ってしまっても笹子に約二時間の道のりで降りられるが、それも味気ないのでもう少し歩くこととした。ここから十分少々で大洞山、さらに進んで三境（カヤノビラキノ頭）である。地形図を見る限り、ここから北へ直進しても甲斐大和へ降りられるような気もちょっとだけする。しかし、ここは素直に右へ。狙いは、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353619&l=1384639">中尾根</a>を降りることである。問題は、地形図を持っていないこと・・・

　カヤノビラキノ頭を通過して一時間弱あたり、ベンチのあるピークで休止した。このあたりで尾根が北へ旋回しているようにみえるから、筆者はてっきり<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353621&l=1384634">このピーク</a>に来たと思っていた。なのでここから東の尾根に下れば笹子駅に直接出られると思っていた。ところがしばらく植林の中を進むと、手書きの標識が（たぶん<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353618&l=1384647">この地点</a>だと思う）・・・「中尾根ノ頭」とあった。えええええ・・・・・登山地図（道標の記載はおおむね正確であることが多い）には、1278mピークが中尾根ノ頭であると書いてあるのである。おかしい・・・

　このまま標識通りに仕方なく下ることにした。標識はこの分岐の右の尾根を「笹子峠（「笹子」でなく「笹子峠」だったと思う）」と指していたので、その通りに降りる。ずいぶん長い下りだなあ、と思っていたが、そこから<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353605&l=1384727">1093mピーク</a>の分岐に到達したが（このときはそれに気付かず、笹子峠への尾根道を歩いていると思っていた）、右の分岐に入ると笹子峠をパスして笹子駅寄りに出れるのでは、と思い、左が本筋っぽかったが、右へ入った。

　しばらくして送電線の鉄塔に出て（<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353606&l=1384740">ここ</a>だろう）、短い林道を経て舗装された道路に出た。これを下れば笹子方面だろう、と当たりをつけて下っていくと、なんと新田のバス停に出た。いったいどうなっているんだ、と思いつつも、ラッキーな展開にちょっと喜んだ。

　自宅に戻りGPSを確認すると、なぜか中尾根を降りたことになっている。何故だ？？？？？　笹子峠方面への尾根を降りたはずが、どこから中尾根に入ってしまったのか、本日までわからずにいたが、改めてGPSの記録を確認すると、筆者が中尾根への入り口だと思っていたピークがやはりそうだったのがわかり、筆者の読みが正しかったことがわかった。この辺の経緯については、<a href="http://www.yamaaruki.biz/210415tatuzawayama.html">このページ</a>に詳しく書いてある。

　なお、このルート、たいていは笹子峠から歩いてゆくから、迷うことなくカヤノビラキノ頭まで辿ることができるが、逆コース、特に冬期に歩く場合、分岐に道標がまったくないから迷いやすい。特に、1240m付近のベンチのあるピーク（本来の「中尾根ノ頭」）では、中尾根方面のほうが踏み跡もしっかりしており、そちらに引き込まれやすい。もっとも、笹子駅に降りるつもりであれば、こちらのほうが早く駅に出れるから、実害はないのだが。

　このコース、やはり地形図を持たずに歩くのはちょっと無謀であると思われる。そういう意味で、昭文社エアリアで破線ルートにしてあるのは、やはり正しい。

　で、本日家を掃除していたら、地形図「笹子」が、タンスの後ろから出てきた。ああ。


　例によって写真とコースは、<a href="http://picasaweb.google.co.jp/daepodong/100213#">picasa</a>のほうに上げてあります。]]>
      
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   <title>マルコムＸ＆二つの同時代史</title>
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   <published>2010-02-13T14:44:00Z</published>
   <updated>2010-02-13T14:44:44Z</updated>
   
   <summary>　なんだか、すっかり本を読まなく（読めなく）なってしまったなあ・・・ 最近の購入...</summary>
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      　なんだか、すっかり本を読まなく（読めなく）なってしまったなあ・・・

最近の購入
　岡義武「国際政治史」岩波現代文庫
　吉行淳之介「詩とダダと私と」講談社文芸文庫

　ほとんど、この二つの文庫しか買っていない気がする。

最近の読了
　荒このみ「マルコムＸ」岩波新書　Ｂ２
　大岡昇平・埴谷雄高「二つの同時代史」岩波現代文庫　Ｂ１

　日本人にとって縁遠い存在であったマルコムＸの、時宜を得た概説書。マルコムＸがイスラム教の伝道師として出発し、次第にキング牧師はじめ世界中の人権運動家と提携して、黒人のみならず、虐げられた人民すべての解放を訴えるように変化してゆく、という発展が綴られている。本書で強調されているのは、マルコムＸが決して暴力賛美者ではなかったこと、日本において流布されてきたマルコムＸ像は、アメリカのマスコミによって作られた像である、ということである。そして、最終的に暗殺というかたちで死を遂げたことに関しては、キング牧師と同様の理由であることをほのめかしている。つまり、アメリカ政府が何らかのかたちで関与していた、ということである。
　日本でも、権力とマスコミの癒着によって、事実上の報道管制が、あるいは報道操作が行われているという事例が後を絶たないのではないだろうか。本来、外部に出ないはずの、検察による取り調べの自供が、なぜリークされるのだろうか。そして、どうしてそれをほとんどのひとが不審に思わないのだろうか。

　大岡と埴谷の対談、たとえば先ほど取り上げた北杜夫と埴谷の対談などに比べて、格段に面白い。その理由は、二人の学識と小説家としての経験が遺憾なく対談内で発揮されていること、二人が同世代の人間で、共通する問題意識を持ってきたこと、が大きいだろう。お互いの代表作である「俘虜記」と「死霊」に対する深い読み、相互理解もさることながら、そこから二人の小説家としての資質のちがいも明らかになってゆく。さらに、第三項として登場するのは、同じ「戦後派」に分類される作家の武田泰淳である。戦後最高の作家と言ってよい（大江健三郎や村上春樹は、という声が聞こえてきそうだが）この二人が最高の読み手として挙げるこの人物は、やはり凡庸な作家ではなかったのである。
      
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   <title>俺のシルバコンパスがぁぁぁぁ・・・・・</title>
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   <published>2010-02-06T10:51:00Z</published>
   <updated>2010-02-06T10:51:27Z</updated>
   
   <summary>　先週の畦ヶ丸、先々週の大室山に引き続き（まだ山行のまとめをしていないが）、こん...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      <![CDATA[　先週の畦ヶ丸、先々週の大室山に引き続き（まだ山行のまとめをしていないが）、こんかいは表丹沢である。理由は、携帯電話が通じて、早く帰れるから（悲しい・・・・・）。

　こんかいの敗因は、2万5千分の一「秦野」を持っていかなかったことに尽きる。例によって渋沢駅の大倉行きの初バス6:48に乗る。しかし大倉でトイレの順番待ちをしていたら、次のバスが来てしまったから、大倉出発は15分くらい遅れてしまった。7:20くらいに出ているはずである。

　ここで、水無川の上流、具体的には<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=352611&l=1391023">このあたり</a>まで行きたかったのだが、そのためには秦野戸川公園にかかる吊り橋を渡っておかなければならなかったのである。つまり水無川の左岸へ渡る必要があった。それを右岸の車道をずっと歩いたため、上大倉を過ぎてどこを歩いているのかわからなくなってしまったのだ。

　その理由は、シルバコンパスである。自分は、当然ずっと北の方角へ歩いているつもりだった。そして、適当なところで沢へ降りて徒渉し、左岸へ行けば林道へ出られると思っていた。ところが、である。わたくしのシルバコンパスは、ずっと「南」を指していたのである。どういうことだ？？？

　しかし南側に歩いているとはとても思えず、林道は消滅してしまった。悩んだ末にとりあえず左手の尾根に上がることにする。右側の沢が水無川だという確証が、コンパスをみているうちになくなってしまったからである（ここで、Sunntoの電子コンパスを使ってみれば、結果は瞭然だったのだが）。で、出た先は駒止茶屋の手前の平地・・・何のことはない、大倉尾根に出たのである（なかば予期はしていたが）。

　さあ、ここで困った。大倉尾根を歩く予定がなかったからである。降雪後、大倉尾根を歩くには、アイゼンが必須である。たくさんの人に踏まれて凍結するからである。アイゼンなしに歩くと危険きわまりない。さあ、どうするか。

　降雪後は、踏まれていなければアイゼンは必要がない。つまり、人が立ち入らないコースから帰れば、安全だ。すると、バリエーションルートしかない。バリエーション以外では、堀山の家から二俣へ抜けるルート、そのちょっと上の1128mから戸沢へ降りるルートも、おそらくあまり踏まれてはいないだろう。

　しかし、より魅力的なのは、花立山荘のすぐ上から戸沢分岐へ落ちる花立尾根である。ここはおそらく誰にも踏まれていないであろう。よし、これに決定。

　花立の少し上から尾根に入る。入口がよくわからなかったので、トラバースして尾根に乗る。この尾根、上部は木があまりなく、見通しがとてもよい。大倉尾根も表尾根もよく位置関係がわかる。この少し下のところ（<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=352641&l=1390959">このへん</a>かな）、「日立の樹」の1/10~1/20くらいの大きさの、小さい大木があって、周りに何もない。なんと今日は空気が格段に澄んで、大島まで見えてしまう。今日、カメラは持ってきたが、メディアを忘れるというちょんぼをやってしまい、後悔することしきりである。こんな好天の日はめったにあるものではない。

　下部は植林だが降雪のおかげでどんどん下れる。なかなかよい尾根下りだったが、帰りの延々林道歩きだけはちょっと閉口した。この尾根、下りに使うほうがいいような気がする。ほぼ南東へまっすぐ落ちるので、迷う心配もない。

　さて、コンパスの件だが、なんと南北が逆転することがあるそうである。OMG.....

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   <title>ながい旅・靴の話</title>
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   <published>2010-02-06T09:11:00Z</published>
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   <summary>　大岡昇平の本（平は点が外向きが正しい）にはめったに外れというものがない。推理物...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      　大岡昇平の本（平は点が外向きが正しい）にはめったに外れというものがない。推理物だけはちょっといただけない気がしたが、それでも「事件」などは小説としてもエンターテイメントとしても傑作だと思うし、当然定評ある戦記物、評伝もの、そして恋愛ものは（渡辺淳一のような雰囲気が好きであれば相容れないだろうが）どれも素晴らしい。もちろん彼の本領が「俘虜記」「野火」そして「レイテ戦記」であることは論を俟たないが、スタンダリアンとしての鋭い人間洞察は、至る所で発揮されているのである。

最近の読了
　大岡昇平「ながい旅」角川文庫　Ｂ１
　　　　　「靴の話」集英社文庫　Ｂ２

　「ながい旅」は映画化されて話題になっているそうである。Ｂ級戦犯岡田資中将の法廷闘争を描いたものである。何よりも例によって資料集めとその読み込みが圧巻。多方面からの証言を集めて岡田中将の人間像を浮き彫りにしている。そしてこの裁判を通じて、アメリカとの戦争、そして彼らの占領政策がどのようなものであったのか、そこまでを透かし彫りにしている感がある。
　最後、助命嘆願書には非常に多くの（笹川良一の名もあったというが・・・）ひとが署名を行ったそうで、その中には当の裁判で検事を務めたアメリカ人の名も連なっていたという。しかし、その嘆願署名のあまりの多さが、かえってマッカーサーの警戒感を募らせ、処刑へのあとおしになってしまった、という下りは、歴史の非情な運命を感じさせるだけではなく、世の中は法則通り単純に動いているわけではない、歴史を決定してゆくのは些細な要因の積み重ねかもしれない、といった感慨をもたらすものかもしれない。

　「靴の話」は戦争にまつわる小話を集めたもの。しかし、「俘虜記」のテーマとなった「なぜ撃たなかったか」という話の初出もあり、大岡の思考の熟成の過程を知る上ではよい小品集かもしれない。
      
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   <title>ペン先復活</title>
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   <published>2010-01-29T14:42:00Z</published>
   <updated>2010-01-29T14:42:26Z</updated>
   
   <summary>　床に落としてペン先を十字型に曲げてしまった万年筆が修理から上がってきた。 　こ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      <![CDATA[　床に落としてペン先を十字型に曲げてしまった万年筆が修理から上がってきた。

<img alt="_1290001.jpg" src="http://out-of-date.info/blog/images/_1290001.jpg" width="480" height="360" />

<img alt="_1290003.jpg" src="http://out-of-date.info/blog/images/_1290003.jpg" width="480" height="360" />

　これできちんと滑らかに書けるように調整されているので驚く。プロの技である。もう落としたらペン先交換ですよ、そう言われた。気をつけねば。]]>
      
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   <title>種の起源＆感染症の中国史</title>
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   <published>2010-01-24T08:38:00Z</published>
   <updated>2010-01-24T08:38:29Z</updated>
   
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      　このところ読書の量が急激に落ちている。その理由は多々あるが、仕事や他の趣味（登山やカメラなど）のことに関しての、必要とする情報量が増えていることが大きい。もう一つ他の要因として、今まで使っていた本屋（リブロ池袋店）が改装したこともある。以前は人文・社会のコーナーで、実力のある店員さんがお勧めの本をピックアップしていたのが、明らかに質が落ちた。そういうこともあって、最近入手する本のほとんどは、値段のこともあって文庫になっている。それに最近の文庫の質はますます上がっていて、古典が比較的豊富に読めるようになっている。人文系の新刊を読む必要性を感じない、ということも大きな理由としてある。何のことはない、現代の（言論界の）潮流を知ることに飽きてしまったのだ。むしろ、分析するツールとしては、一世代以上前のもので十分、そう思うようになってきている。具体的に言うと、フーコー以前、ということになろうか。

最近の読了
　チャールズ・ダーウィン「種の起源（上下）」光文社古典新訳文庫　Ｂ２
　飯島渉「感染症の中国史」中公新書　Ｂ２

　このダーウィンの歴史的名著を、例の茂木健一郎氏が絶賛しているが、筆者的はそのお勧め度をそれほど高くは評価しない。本書およびその解説を読むとわかることは、進化論という考え方が（これは150年を経た現代でもかわってはいないが）キリスト教の大きな制約を受けていたこと、進化論という考えをする学者は他にもいたこと、進化論を実証するためには分類学や地質学といった他の分野の最先端の成果を利用する必要があったこと、「種の起源」のなかで多くが割かれているのは、その立証であったこと、などである。そして、解説によると、ダーウィンの唱えた進化論を正確に理解できたひとびとはそれほど多くなかった（これも現代ですら当てはまる）ことも書かれている。
　まあ、そのことを理解するために、本書をわざわざ買って読む必要があるか、というところで、筆者と茂木氏の意見が分かれるのであろう。歴史的な金字塔であることに異論はない。

　「感染症の中国史」のほうは、歴史書であるというよりも、それこそフーコー的な史観で書かれているところが特色である。公衆衛生が極めて権力的な側面を持っている、という観点で書かれた本としては、例の「デブの帝国」や「強制された健康」がある。史実はもちろん興味深いものであるが、国家による身体の規律という視点は、いまさらという気がしないでもない。
      
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   <title>前道志完全縦走ならず</title>
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   <published>2010-01-19T13:21:00Z</published>
   <updated>2010-01-19T13:21:29Z</updated>
   
   <summary>　前道志とは、桂川（相模川）流域、つまり中央線沿線の相模湖〜大月間と、秋山側沿い...</summary>
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         <category term="登山" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      <![CDATA[　前道志とは、桂川（相模川）流域、つまり中央線沿線の相模湖〜大月間と、秋山側沿いの旧秋山村（現上野原市）の間に横たわる山域のことである。この前道志の西端の山は富士急行線の田野倉または禾生からアプローチできる九鬼山であることは異論はないと思うが、東端はどこなのか。現在、一般的に登られている東端の山は、上野原側からは御前山を経て高柄山であろうし、秋山側からは金山峠〜大地峠であろう。

　登山者のあいだで悪名高き「メイプルポイントゴルフクラブ」の存在がこの問題を複雑にしている。<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353610&l=1390605">この地点</a>をみてみよう。ここは「新矢ノ根峠」と呼ばれ、このゴルフ場建設に伴い新しく作り出された峠である。従来は、このゴルフ場の南側に這う点線路が登山道であった。この道で鶴島に降りられたらしいのだが、ここは現在フェンスでしきられているようだ。そこでこの北側に向かい、御前山の麓までゴルフ場を迂回する新しい道（これは地形図上にはない）が新しくつくられ、その悪さから（ここは以前に一度上野原側から通ったことがあるが、確かに急峻な道である）登山者の怨嗟の的になっているらしい。

　ところが、地形図をよくみると、ゴルフ場の南側に、500mや482mのピークを抱える尾根がある。ここに道があるのかどうかはよくわからないが（あるという説もある）少なくともゴルフ場の土地とは思えない。そして、ここが前道志の主脈であり、さらに東方の401m-418m-378mピークや、北方の337mピークまで歩くことができそうに見える。これが本来の「完全縦走」なのではないか。

　さらに筆者は九鬼山の北方を問題にしたい。九鬼山から大月方面には尾根伝いに縦走が可能であって、大月の菊花山から大月駅に降りたり、猿橋のパストラルびゅう桂台の脇を通って猿橋駅に抜けたりできる。ここを起点とすることが完全縦走なのではあるまいか？　筆者はこの考えに基づき、中央本線猿橋駅からの完全縦走にトライしてみることにした。


　例によって中央線（総武線）の始発に乗り、6時1分発大月行きに乗る。猿橋駅からのアプローチは、大月市によって例によって懇切丁寧な道標が調えられており、間違えることはない。猿橋駅からパストラルびゅう桂台への舗装路の途中のカーブに取り付きがあり、道標もある。ここからすぐに尾根に乗ってしまうので、木々の間からの展望はよい。所々の切り開きからは、北側に滝子山や雁ヶ腹摺山〜楢ノ木尾根が、南側には九鬼山、三つ峠山、杓子山、そしてもちろん富士山などが遠望できる。そして植林は少なく落葉樹の雑木が多く、意外にも雰囲気の良い道である。神楽山、御前山（御前岩）ともに展望がよい。馬立山までの道もほぼ稜線上（一部トラバース）で気持ちの良い道だ。ただ、積雪のためスリップ気味であまり飛ばすわけにはいかない。御前山を過ぎて厄王権現への、そして沢井沢ノ頭で菊花山への道を分ける。797mピークの馬立山は展望はよくはないが、九鬼山への縦走路最後のピークである。ここに、「九鬼山まで2時間10分」とか書いてあるが、この縦走路の「岩殿クラブ」なる団体の所要時間の記載はあまり当てにしないほうがいい。飛ばさなくても筆者はここから九鬼山山頂まで1時間20分ほどで着いている。

　道はここから小ピークを経て下りはじめ、底のようになっているところが札金峠（表示はない）である。地形図には田野倉方面と朝日小沢方面へ峠道が通じるように書いてある。廃道になっているかもしれないが、何とか行けそうな雰囲気であった。ここから徐々に登りになり、再び尾根に出て、九鬼山方向へ大きく左折してゆく展望のよい広場が紺屋の休場である。ここから尾根を直進してそのまま九鬼山へ登れそうなのだが、なぜかここから道は延々と東側の尾根へトラバースしてゆく。ここは特に積雪期はちょっと危険なので注意が必要だ。826m三角点を擁する東尾根は、そのまま東へ下ってゆくとやはり朝日小沢に出ることができるらしい。九鬼山の頂上には意外なことに誰もいなかった。ここまで猿橋駅から3時間の行程である。

　ここから見晴らしのよい富士見平、杉山新道との分岐の小ピークを経て、いよいよ縦走路へ入る。格段に踏み跡はすくなくなるが、それでも積雪の中にほんの数日（あるいは当日？）前に付いたと思われる靴跡を二、三みかけ、意外な気がする。そんなに多くの人に歩かれる道ではないと思うのだが・・・さらに高指山のピークでは向かいから縦走する登山者とすれ違う。この道、多少薮っぽいが、それなりに歩かれているようである。ただ、ここから鈴懸峠までに小ピークを10以上越えるから基本的には健脚向きである。ただし、ほとんどが自然林であり、南大菩薩方面および道志方面の展望もよく、気持ちのよい縦走が楽しめる。九鬼山から鈴懸峠まで、登山地図で2時間25分、筆者の足で1時間40分。

　ここで車道に出て、しばらくNTT docomoの中継施設までの路面を歩く。途中で尾根に取りつくが、かなり急な登りである。そこから登れる第一のピークは目指す高畑山ではなく、大桑山なのでがっかりしないほうがよい。しかしここ大桑山から高畑山までの稜線上の展望はきわめてよいからがっかりしないほうがよい。もったいないがいったん100mほど下り、残りの100mを植林の中のジグザクに切られた急登をこなすと高畑山であり、大量の登山者に遭うことになる。

　ここからはよく踏まれた人気の縦走路である。天神山〜穴路峠〜倉岳山〜立野峠と歩いてゆく。ほとんどの登山者は穴路峠か立野峠で中央線側または秋山側に下るはずだが、さらに東へと縦走してゆく。寺下峠までは顕著なピークはないから、静かな縦走路を楽しんで歩こう。

　標高700mの寺下峠から右手の763m峰（じっさいには登頂はせず左を巻いてゆくが）、そして860mの矢平山への登りは精神的にきつく感ずるが、それほどではない。矢平山への登りは岩も出て結構楽しい。この尾根は基本的に土尾根だからである。矢平山の山頂で、次のルートを考えた。

a)（新）大地峠から四方津
b) 高柄山を経て上野原
c) 大地峠から桜井峠を経て古沢（秋山）

　当初はc)の予定で、秋山温泉ネスパ（上野原市営の温泉施設）にゆくつもりだったが、かなり遅い時間になってしまう。ここでb)の縦走はあきらめ、a)でエスケープすることとした。大地峠から四方津までのルートは意外に長いため、ゆっくり歩いたほうがよい。かくして、この縦走も終わりを告げた。全長26km、累積標高差+2783m, -2875mのなかなか素敵なコースである。無雪期におひとついかが？


　猿橋駅6:40 - 神楽山7:34 - 御前山7:53 - 馬立山8:33 - 九鬼山9:47 - 鈴懸峠11:29 - 大桑山12:12 - 高畑山12:37 - 天神山12:56 - 穴路峠12:59 - 立野峠13:45 - 寺下峠14:42 - 矢平山15:13 - 大地峠15:34 - 四方津駅16:38

　写真：<a href="http://picasaweb.google.com/daepodong/100116#">http://picasaweb.google.com/daepodong/100116#</a>]]>
      
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   <title>なぜ遠い赤鞍ヶ岳</title>
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   <published>2010-01-14T14:17:00Z</published>
   <updated>2010-01-14T14:25:50Z</updated>
   
   <summary>　例によってスタートは6:01高尾発の中央線大月行きである。こんかいの歩き出しは...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      <![CDATA[　例によってスタートは6:01高尾発の中央線大月行きである。こんかいの歩き出しは鳥沢駅。6:30に到着し、45分くらいから歩きはじめる。大月市が整備した道標によって、迷うことなく貯水池の脇に導かれる。前回の前道志越え、立野峠越えよりも随分と楽な感じの道だ。標高差はまったく変わらないはずなのだが。穴路峠には8:16着。そこから旧秋山村無生野には8:30過ぎに到着する。上野原発富士急山梨バスの始発に乗るのに比べて一時間弱の時間短縮である。

　ここから、前回<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353358&l=1390131">この地点</a>で左手（東）側の沢へ入ってしまい、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353346&l=1390222">三日月峠</a>へ出てしまうという失態を犯したために、慎重に進む。分岐を右手（南）に下り、未舗装の車道がなくなるところまで詰めてゆく。車道が尽きるところ、堰堤になっていて、「赤鞍ヶ岳へ」の古い道標がある。<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353341&l=1390128">この地点</a>である。

　さあ、地形図をよくみよう。ここで沢は二分されていて、右手（南西）へ向かう沢の方が明らかに大きい。事前に地形図をよくみてゆけば、730m、806mピークへの尾根に取りつけばいのだということは容易にわかる。事実、この地点で806mピークのある尾根へ取りついてゆく作業道は容易に発見される。ところが、あまり事態を把握していなかった（まさかこの取り付きが命取りになるとは想像していなかった）筆者は、南西に延びる沢の堰堤の保守道に入ってしまう。当然、道は途絶するが、もう戻ってはいられない。<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353336&l=1390123">このあたり</a>で間違いに気付いたのだが、高みを目指してゆけば<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353309&l=1390138">棚ノ入山</a>へ着くと考え、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353338&l=1390119">この尾根</a>（当然道はない）に強引に取りつく。ピークから南下すればいいと思っていたのだが、不思議なことに南へ進むとどんどん下がっていってしまう。あとからみれば、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353334&l=1390112">この尾根</a>を下っていったのだから当然なのだが、焦った。

　ここで、棚ノ入のピークからたとえ外れたとしても、上ってゆけば雛鶴峠から棚ノ入への縦走路に出るはず、そう踏んで勇気を持って北西へ引き返したところ、<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353341&l=1390104">日向ノ舟</a>で縦走路と出会った。いちおう、リカバリーはできたわけである。しかし、ここでかなり体力を使ってしまった。

　ここからは正規ルートで道もよく整備されている。9:50日向ノ舟から11:07赤鞍ヶ岳着。前回、梁川の駅から四時間で到着しているから、若干時間をロスしたことになる。

　さてここからはお定まりの縦走路を二十六夜山へ向け疾走するだけであるが、強引に尾根を登り詰めた疲労が災いして、菜畑山への<a href="http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=353203&l=1390023">鞍部</a>でバテバテになってしまう。結局、赤鞍ヶ岳から菜畑山まで二時間、菜畑山から今倉山まで1時間20分、今倉山から二十六夜山まで同じく1時間20分と、登山地図を下回りそうなペースでへろへろになりながら歩く。参考までに、筆者が持っている2007年版エアリアのタイムは次のようになっている。

鳥沢〜無生野　2:30
無生野〜赤鞍ヶ岳　2:50
赤鞍ヶ岳〜菜畑山　2:10
菜畑山〜今倉山　2:10
今倉山〜二十六夜山　1:45

　辛うじてコースタイムは下回っていないようである。雪のために特に下りで慎重にならざるを得なかったことを考えれば、まあまあのスピードか。さあ、帰り、芭蕉月待ちの湯16:48のバスに間に合うため、走る。エアリア1時間25分のコースタイムを1時間で駆け降り（とは言っても途中で「仙人水」などで時間を取っているわけだが）何とかバスの時間に間に合う。合計すると、12時間25分のコースということになるが、冬期でさえ十分日帰り可能なようである。

　写真はこちら。

<a href="http://picasaweb.google.com/daepodong/100109#">http://picasaweb.google.com/daepodong/100109#</a>

　次回は、前道志完全縦走、だな。]]>
      
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   <title>共同体の基礎理論</title>
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   <published>2010-01-13T14:08:00Z</published>
   <updated>2010-01-13T14:09:03Z</updated>
   
   <summary>　そう、ここは元来読書blogであったはず。 最近の購入 　大岡昇平「ながい旅」...</summary>
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         <category term="読書" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://out-of-date.info/blog/">
      　そう、ここは元来読書blogであったはず。

最近の購入
　大岡昇平「ながい旅」角川文庫
　　　　　「靴の話」集英社文庫
　　　　　「現代小説作法」第三文明社

　「第三文明社」刊だなんて気付かなかったよ・・・・

　E.H.ノーマン「クリオの顔」岩波文庫
　　　　　　　「忘れられた思想家（上下）」岩波新書
　中沢新一「虹の理論」
　庄野潤三「野菜賛歌」以上講談社文芸文庫

最近の読了
　大塚久雄「共同体の基礎理論」岩波現代文庫　Ｂ３

　ちょっと辛すぎる評価だろうか？
　本書のすべては巻末の姜尚中教授の評価に尽きると思われる。「ここで展開されている大塚史学は、彼の西洋中心主義によって脚色された・・・（引用不正確だが）」結局、オリエンタリズムの一史観になってしまっているという指摘である。姜教授が「その論理展開に魅かれる」と弁護してみても、筆者にはやはり古い言説に乗っかった史観にみえてしかたがないのである。
      
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   <title>MacMiniプチ改造</title>
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   <published>2010-01-12T15:00:03Z</published>
   <updated>2010-01-12T15:03:16Z</updated>
   
   <summary>　忙しさにかまけて記事をさぼっているが、最近Macが劇遅になってきたので、それを...</summary>
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      　忙しさにかまけて記事をさぼっているが、最近Macが劇遅になってきたので、それを改善すべく、内蔵HDをSSDに変えた。IODATA製の64GBのものである。その前提として、ホームディレクトリを外付けの1TBのHDへ移した。ホームディレクトリは速度に影響しないからである。

　で、SSDにSnow Leopardを再インストール。速い！！！！！　まあ、速度の改善はこれだけが原因ではなく、vmware fusionがアンインストールされた状態で動かしているとか、Egbridge Universal 2の代わりにかわせみを使っているとか、いろいろあるのだが。

　この速度なら、まだまだMacMiniでいけるかも。
      
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   <title>PowerBall回せた＋初登りの巻</title>
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   <published>2010-01-03T12:08:00Z</published>
   <updated>2010-01-03T12:08:39Z</updated>
   
   <summary>　手首のリハビリ用に買ったPowerballがようやく回せるようになった。これ、...</summary>
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      <![CDATA[　手首のリハビリ用に買った<a href="http://www.powerballs.jp/">Powerball</a>がようやく回せるようになった。これ、結構握力いるよ・・・

　去年の登り初めは九鬼山であった。ほとんど道志山塊の山には行ってしまった気がする。高川山にはまだ行っていないがあれは分類上は大菩薩山塊になるだろう。今年は、「温泉に入れる山」に行こうと思っていた。温泉、いろいろあるがあまり混んでなくて清潔なところがいいなあ、と思っていた。今までで好印象を持っている温泉としては名栗川の「<a href="http://www.sawarabino-yu.jp/">さわらびの湯</a>」がある。ここはボーリングで掘られた温泉だから、天然温泉ではないが、清潔感がある。場所柄あまり混まないのだろう。そしてここへ入るためのルートは、奥武蔵の蕨山か棒ノ折山を経由するルートとなる。そういえば、前に棒ノ折にE-500を持って行って、感度不足で敗退した経験がある。今回、明るいレンズ(F2.0)と５段分手ブレ補正のあるE-3なら行けるだろう、と思い、棒ノ折を再訪することとした。

　単に棒ノ折に行くだけなら三時間ハイクである。なので、奥多摩、それも高水三山とではなく、日向沢ノ峰に連なる埼玉＝東京県境尾根を縦走することとする。そして日向沢ノ峰に出るためには、鳩ノ巣〜本仁田山〜川苔山のコースにするか、蕎麦粒山経由にするか迷ったが、この酉谷山・芋ノ木ドッケに連なる長沢背稜東側のピークのうち、まだ踏んでいないのが蕎麦粒山だったので、ここに直接アプローチのできる鳥屋戸尾根経由で登ることとした。

　東日原行きの7:25発のバス（6時台を除けば、23区内からアプローチできる初バスである）に乗ると、もっとも降車数の多いバス停は、意外なことに終点の東日原ではなく、川乗橋バス停なのである。ここからは石尾根方向へ登ることはできず（できるのかもしれないが川乗橋バス停からは橋の関係で不可能である）、ここを降りた乗客はほとんどすべて百尋の滝から川苔山へ向かうことになる。筆者の目的は川乗橋バス停からすぐ左側の尾根に入ることである。この蕎麦粒山へ突き上げている尾根が鳥屋戸尾根である。

　むかしのガイドブックをみるとここは「バリエーション」と書いてあるが、ちゃんと取り付きに「蕎麦粒山方面」とか書いてあるし、一般ルートに昇格した感がある。下山時に迷いやすい場所にも指導標がある。また上流の縦走路との合流点にも「鳥屋戸尾根　川乗橋」とあるから、もうバリエーションとは呼べない道となっている。

　尾根に上がって、植林と自然林が交互にあらわれる道を（結構急だ）上がってゆくと、二時間ほどで笙ノ岩山である。ここまで、一箇所だけわかりにくいところがあるが、迷いそうになったら基本的に尾根筋を行くのが正しい。見通しはそれほどよいとは言えないが、樹間より時折左手に石尾根が、右手に川苔山が望見できる。

　笙ノ岩山を過ぎてしばらくすると前方に長沢背稜が見えてくるが、距離はそれなりにあり急がない方がよい。地形図から想像できるが、それほど登り返しはきついものではない。一時間ほどで縦走路との合流部に着く。ここから蕎麦粒山山頂まではほんの数分である。蕎麦粒山は写真からわかるように眺めが良い山頂である。ここでひとりの男性にはじめて逢う。

　ここから東方面の下山路を取る。この道でよかったのだが何となく逆方向を歩いているような気持ちになってしまい、右側（＝南側）の縦走路に降りて反対方向へ歩いてしまった。もう何かこのあたりでは地図とコンパスを見ても自分の現在位置が把握できていなかった。それは当たり前で下山路にいるうちにきちんと方向を確認していなかったからなのだが。そしてこの縦走路を引き返しているうちに、トヤド尾根と踊平（＝川苔山）方向が逆になっている道標を発見してパニックに陥るわけだが（大げさ）、この地図をあとからみれば当たり前なのだ。

　このあたりの地形図は間違っている。で、この南面の縦走路はどうやら主脈縦走路には東側で繋がっておらず、蕎麦粒山の東側の二つのピークに沿って下降していくようなのだ。しかも二つのピークのうち、西側のピークの尾根には道がない（地形図では道があるように書いてある）。それがこの尾根を乗り越える時に筆者が混乱した理由である。しかし、次のピークから派生する尾根に縦走路が降りてゆくときにはさすがに間違いを悟り、強引にピークに登り、尾根上に出たところ、蕎麦粒山からの縦走路に合流した。たぶん、<a href="http://picasaweb.google.com/daepodong/100102#5422480107422254402">これ</a>が正しい地図である。

　ここまで来ると防火帯上の道は迷うことがない。しかも、<<秘峰>>有間山への道も、筆者が今回取った県境尾根の道も、しっかり道標がある。県境尾根の道は送電線鉄塔の保守路であり、メジャーな道ではないのだが。
　この道、かなりアップダウンがあり、しかも北（東）向きなので残雪があり、下山路に取るのは大変だ。いくつか踏み跡があったが、すべて筆者と反対側の方向であった。
　ところどころ樹間に有間山と川苔山が見える。無雪期に登ればかなり雰囲気のあるいい場所である。かくして、棒ノ折山へ。

　帰りはE-3でしっかりリベンジしてきた。30日の転倒に懲りて、アイゼンを装着したが全くの杞憂であったようである。しかし、のんびり歩き過ぎて、せっかくの「さわらびの湯」には間に合わず。例によって写真やルート図はpicasaに載せてある。]]>
      
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